特定求職者雇用開発助成金について

特定求職者雇用開発助成金は、5つのコースに分かれています。

  • ① 特定就職困難者コース助成金
  • ② 生涯現役コース奨励金
  • ③ 生活保護受給者等雇用開発コース助成金
  • ④ 長期不安定雇用者雇用開発コース助成金
  • ⑤ 発達障害者・難治性疾患患者雇用開発コース助成金

以下、各コースがどのような助成金かを見ていきます。

特定就職困難者コースとは

特定就職困難者コースとは、高年齢者、障害者、母子家庭の母などの就職困難者をハローワーク又は民間の職業紹介事業者等の紹介によって、継続して雇用する労働者(雇用保険の一般被保険者)として雇い入れる事業主に対して助成金が支給されます。

特定就職困難者とは

短時間労働者以外の者

  • ① 高年齢者(60歳以上65歳未満)、母子家庭の母等 60万円(50万円)
  • ② 重度障害者等を除く身体・知的障害者 120万円(50万円)
  • ③ 重度障害者等 240万円(100万円)

短時間労働者の者

  • ① 高年齢者(60歳以上65歳未満)、母子家庭の母等 40万円(30万円)
  • ② 重度障害者等を含む身体・知的・精神障害者 80万円(30万円)

生涯現役コースとは

生涯現役コースとは、雇入れ日の満年齢が65歳以上の離職者をハローワーク又は民間の職業紹介事業者等の紹介により、一年以上継続して雇用することが確実な労働者(雇用保険の高年齢被保険者)として雇い入れた事業主に対して助成金が支給されます。

生涯現役コースの対象者

  • ① 短時間労働者以外の者 70万円(60万円)
  • ② 短時間労働者 50万円(40万円)

生活保護受給者等雇用開発コースとは

生活保護受給者等雇用開発とは、地方公共団体からハローワークに対し就労支援の要請があった生活保護受給者や生活困窮者をハローワーク又は民間の職業紹介事業者等の紹介により、継続して雇用する労働者(雇用保険の一般被保険者)として雇い入れる事業主に対して助成金が支給されます。

生活保護受給者等雇用開発コースの対象者

  • ① 短時間労働者以外の者 60万円(50万円)
  • ② 短時間労働者 40万円(30万円)

長期不安定雇用者雇用開発コースとは

就職氷河期に就職の機会を逃したこと等により長期にわたり不安定雇用を繰り返す者を、正規雇用労働者として雇い入れる事業主に対して助成金が支給されます。

長期不安定雇用者雇用開発の対象者

  • ① 大企業 総額50万円
  • ② 中小企業 総額60万円

発達障害者・難治性疾患患者雇用開発コースとは

発達障害者又は難治性疾患患者をハローワーク又は民間の職業紹介事業者等の紹介により、継続して雇用する労働者として雇い入れた事業主に対して助成金が支給されます。

発達障害者・難治性疾患患者雇用開発の対象者とは

短時間労働者以外の者

  • 中小企業 120万円
  • 中小企業以外 50万円

短時間労働者の者

  • 中小企業 80万円
  • 中小企業以外 30万円

このように、就職が困難な方を雇用した事業主に対して助成金が支給されます。就労人口が減少する中で、少しでも人の手が欲しい企業は多いと思われます。是非、活用してみてはいかがでしょうか。


出典URL
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/tokutei_konnan.html