高年齢者向け助成金とは。

高年齢者向けには、どんな種類の助成金があるの?

若者の人口が減少する中、企業は人手獲得のため中高年齢者を上手く活用していかないと仕事が回らない状況になってくると思われます。そのような中、政府は60歳以上になっても企業で働いてもらうため様々な助成金などを用意し、事業主へ高年齢者の雇用促進を行っています。

内容としては、定年の引き上げ、継続雇用制度の導入等により高年齢者雇用を延長し、高年齢者等に対して再就職の援助を行うこと、または高年齢者等を雇入れる事業主その他高年齢者等の雇用安定を図るために必要な措置を講ずる事業主に対して、必要な助成及び援助を行うものです。

高年齢者向けの助成金としては主に下記の3つがあります。

高年齢者向けの3つの助成金コース

① 中高年齢者無期雇用転換コース

50歳以上かつ定年年齢未満の有期契約労働者を無期雇用に転換させた事業主に対して助成金を支給するものです。

② 65歳超継続雇用促進コース

「65歳以上への定年引上げ」
「定年の定めの廃止」
「希望者全員を対象とする66歳以上の継続雇用制度の導入」
上記、いずれかの措置を実施した事業主に対して助成金が支給されるものです。

この助成金は、多くの事業主が意外と知らずに、そのまま雇用して65歳を超えても雇用継続している企業が多くあります。この制度を知っていれば、すぐに支給条件が揃っていると思いますので、専門家へ早めに相談しましょう。また、今後人手が足りないことが見込まれている企業は中高年齢者の力が非常に重要となります。この制度を導入して助成金を活用しながら、会社の生産性UPへつなげていきましょう。

③ 高年齢者雇用環境整備支援コース

「高年齢者向の機械設備の導入」
「雇用管理制度の整備等」
上記の措置を実施した事業主に対して助成金が支給されます。

高年齢者を採用するにあたりバリアフリーなど働く環境を改善する必要もあるかと思われます。そういった際にはこの助成金を活用して自社の持ち出しを少しでも軽減させましょう。

これらの高齢者向けの助成金は、高年齢者が意欲と能力のある限り、年齢にかかわりなく働くことができる生涯現役社会を実現するためのものです。中高年齢者の有期契約労働者の無期雇用への転換、65歳以上への定年引上げ、そして高年齢者の雇用環境整備、など自社で出来るところから「働き方改革」を実施していきましょう。

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出典URL
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/jigyounushi/page09.html